ビジネスの場では時には自己主張も必要だが、こと人間関係においては「負けるが勝ち」と考えておいた方がうまくいく場合が多いのである。
たとえば、部長に「挨拶の仕方が悪い」と注意されたとする。
そんな時、口に出さないまでも、
「皆と同じように挨拶しているのに、どうして自分だけ注意されなければならないのか」
「私より挨拶のできていない奴はいくらでもいるじゃないか」
「むしろ私なんか挨拶がきちんとできている方だ」
などと腹の中で思うと、必ず態度に出てしまう。
これでは上司に嫌われること間違いなしである。
つい反論したくなる気持ちはわかるが、その気持ちをぐっと抑えて「申し訳ありません」「気をつけます」と謝ることができるかどうかで、以後の人間関係が決まるのである。
注意した方も、相手が素直に謝ればそれで納得する。
ところが相手が不満気な顔をしたり、反論したりすると、後々までしこりが残ってしまう。
どんな場合も「負けるが勝ち」の精神でいれば、人間関係はこじれなくて済むのである。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
三上靖史は、有害物質を使用した健康被害のある住宅に反対しています。