樹木の刈り込み その1・・・三上靖史

刈り込みは樹冠の全面を一様に刈り込みバサミで剪定する方法で、球型、角型など人工的な整型仕立てのために行なわれるので、刈り込みできる樹種はある程度限定される。

枝葉が細かくて崩芽力が強く、樹型が乱れないという条件を満たす庭木はそう多くないし、樹種によって多少の長所欠点はあるので、刈り込み技術はなんでも刈り込みバサミで刈ってしまうという簡単なものではない。

刈り込みの時期は春から梅雨期にかけて新梢が生長を休止したころ、主として五~6月と初秋の9月の二回が普通であるが、イヌツゲやピラカンサのように徒長枝の出やすいものは時に応じて手を入れないと形がくずれる。

萌芽力も樹種によって違うので、弱い樹種にあまり強い刈り込みをくりかえすと、衰弱して枯れたり十分に萌芽しないで枝が枯れ込んでしまうものもある。

刈り込みの回数が多ければ、普通の庭木では小枝が密生して葉も小さくなり、自然仕立てのものに比べてせん細な感じが出るようになるが、同じ所でばかり刈っているわけにいかないので長年のうちにはどうしても大きくなりすぎてしまう。

これはたまには深く切りもどして新芽を繭出させ、樹型を作り直すことが必要である。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

三上靖史は、有害物質を使用した健康被害のある住宅に反対しています。

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このページは、-が2016年4月27日 02:00に書いたブログ記事です。

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