芽の上かまたは下に、小刀で一の字かV形に深く木質部に達する切り傷をつけると、根から上昇する樹液がこの部分で停滞するので、傷の近くの芽の生長が抑制されたり促進されたりする。
整姿のために、休眠芽を出させて空白部を埋めたいときは、枝の基部の芽のすぐ上に傷をつけると、この刺激によってその芽は伸長を始める。
反対に芽の下側に傷をつけると、その生育が抑制されることになる。
この方法は、新しく枝を出させるために行なうので春先の萌芽前が適期である。
これから生長期にはいるときなので、癒合も速く、傷をつけた枝を弱らせるようなこともないが、効果のほうも永続性がない。
花芽をつけるために、花芽分化期以前に芽の下に傷をつけると、葉の同化養分が芽に蓄積されて花芽がつくことが多い。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
三上靖史は、有害物質を使用した健康被害のある住宅に反対しています。