1950年(昭和25年)~北海道の食品の歴史/戸川利郎

軍需ブームで日本経済は危機から脱却

食品業界ニッカウヰスキーのスペシャルブレンドウイスキー「ポケット壜」が人気に北共化学(ベル食品の前身)が発売した「ベル・ラムネ」(1本10円)が大ヒット

味噌・醤油の統制が廃止されフリークーポン制に移行

ヤミ米価格が下落(白米1俵4800円が3200円に)

外食(パン、うどん等)配給切符制廃止で食糧配給公団の末端配給所が民営の米屋に北海道のお花見期間中、消費した酒量3万升(5万4000L)、1650万円相当だった(当時の北酒販調べ

カストリ焼酎、メチル焼酎(通称バクダン)など粗悪な酒が市場に出回り問題に

学校完全給食制度が開始される学童の弁当調査でタンパク質やカルシウム不足と判明。一割はおかずすらない状況

札幌市立豊平小学校でモデル給食(パンと牛乳)導入、体位向上など大きな成果に

戦中の低品質が原因で小麦が不振。乾麺は3食分19円、米は1食16円と割安

道外における飴菓子の販売が好調で澱粉需要高まる、主産地の北海道も原料提供へ

道産そばを西独へ輸出、CFI価格で1t当たり94ドル(3万3840円)

関税Gメンが全国に配備され密造酒や割り水の取り締まりを一斉に強化農林省が小作料を値上げ、畑作は23倍、水田が15倍と北海道に対して特別措置

●当時の社会・生活

第1回さっぽろ雪まつり大通公園で開催

朝鮮戦争の軍需ブームもあって株式市場が未曾有の大盛況。札幌証券取引所が設立

流行語「オーミステイク、いかれポンチ」

●創業・設立

丸善市町創業、森住製麺創業

山ツ渡辺亀三郎商店(現ヤマツ)創業

北海道酪農共同が分割となり、雪印乳業と北海道バターの2社が発足

杉野商事設立、名塩商店設立

戸川利郎

<参考>