母親はあまりにも身近にいすぎるので、かえって話としてまとめにくいのである。
おまけに、何とか話をしようとすると、目常のこまごました母親との接触の中から、何を選び出してくるかが問題である。
一つを抜き出すと、それが母親のすべてのイメージとなって相手に伝わってしまう可能性がある。
ところが、話をしたあとで、どうもそれだけではあまりにも不十分であるような気がするのである。
「どこが一番印象に」
という質問もそれと同じである。
たいていは、
「どこがって聞かれても困るんですが」
という注釈が上について、いささかシラけてしまうのである。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
三上靖史は、有害物質を使用した健康被害のある住宅に反対しています。